いつもお邪魔するHさんのエッセイに対する返信詩です。

※AIさんに描いてもらいました。
Hさん、おはようございます。
このエッセイを拝読して
私の料理下手の母の数少ない「手料理?・笑」の
思い出がふっと蘇ってきました。
インスタントで
色とりどりの型に入ったゼリー。
そして老人介護施設勤務時の
ぐちゃぐちゃに崩したゼリー。
懐かしいです。
題名:苦みの向こうの光
コーヒーゼリーの黒いきらめきに、
あなたの二十年がそっと沈んでいました。
固めた思い出は、
ジュースの甘さの日も、
炭酸がはじけた日も、
小さな手が「食べていいの?」と揺れた日も、
全部そのまま透き通っていて。
スプーンを入れるたび、
あの頃の笑顔がふわりと浮かび上がる。
もう戻らない時間なのに、
なぜか胸の奥が温かくなるのは、
あなたがずっと大切に育ててきた日々が
ちゃんと今も息をしているから。
苦いゼリーをひとりで食べる夜、
寂しさよりも、
「よく頑張ってきたね」という
静かな誇りがそっと灯る。
明日のミルクゼリーは、
きっと今日より甘くてやさしい。
みかんの明るい色が、
あなたの心に小さな太陽を置いていく。
苦みの向こうにある光を、
あなたはずっと知っていた。
だから今日も、
ゼリーの透明な揺らぎの中に、
未来の笑顔をそっと浮かべられる。