コンデジ持ってブラブラ 私の日常&非日常

独断と偏見の個人的な備忘録ですので、読み飛ばして下さい

エンゼルスの大谷君 良い写真です。先輩の肩を抱けるとは余程、仲が良いのでしょうね。

9月8日、サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)とブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は、それぞれシーズン42本目と41本目のホームランを打った。一方、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、この日の試合には出場しなかった。大谷とペレスのホームランの差は1本、大谷とゲレーロJr.の差は2本となった。


 前日に続き、エンジェルスはアウェーでサンディエゴ・パドレスと試合を行った。この2試合はナ・リーグのチーム(パドレス)のホーム・ゲームなので、DHはない。前日、大谷は8回表に代打で起用され、内野安打を記録した。


 9月8日の試合は、7回表を迎えた時点で1対8とリードされていた。そこから、7回表にホアン・ラガレスの2ラン本塁打で5点差とし、さらに、8回表にジョー・アデルの2ラン本塁打で3点差まで迫った(試合は5対8で敗れた)。


 7点差のまま、試合が進んでいれば、大谷は打席に立っていたかもしれない。だが、点差が縮まって、勝つチャンスが出てきたことにより、ジョー・マッドン監督は、走者がいない場面よりも、塁上に走者がいる場面で大谷を起用したほうがいいと考えたのではないだろうか。


 前日の場合、大谷が打席に立ったのは、1死走者なしの場面だった。だが、その時点で、エンジェルスは2対0とリードしていた。大谷がホームランを打ち、リードを3点に広げれば、勝利により近づく。それに対し、9月8日はホームランで1点を返しても、まだ2点以上のビハインドだ。5点を追う8回表に、1死走者なしの場面で投手に打順が回ってきた時、マッドン監督はカート・スズキを代打に起用した。


 結局、3点差に近づいた後、塁上に2人以上の走者がいる場面――2人ならホームランが出れば同点、3人であれば逆転の場面――はなかった。アデルがホームランを打ったのは、8回表の2アウトからだ。次の打者は三振を喫し、9回表は3人とも討ち取られた。


 登板の直前ということで、大谷を出場させなかったわけではないと思う。大谷は次の試合で投げる予定だが、それは9月10日だ。エンジェルスは、9月9日の試合がない。


 なお、この試合では、ダルビッシュ有が6イニングを投げて1失点に抑え、8月7日以来のクオリティ・スタート(6イニング以上&自責点3以下)を記録し、6月21日以来の白星を手にした。


宇根夏樹
ライター
うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライターとして、『スラッガー』などに執筆している。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。