小説の師の著書との出会いと学び「競う子」私の感想詩#①

登場人物
宇梶詩子・・・口がきけないため登校拒否となり、母親によって精神病院へ
送られる。
宇梶由衣・・・詩子の妹。美少女で誰からも愛される。
宇梶周平・・・詩子と由衣の父親。謎の転落死を遂げる。
宇梶美姫・・・母親。詩子につらくあたる。妹とともに行方不明になる。
緑の羽根の少女・・・詩子にしか見えない。
オレさま・・・詩子に話しかける心の声。
光輝・・・片耳の美少年。病院内で優遇されている。
野崎隆行・・・美術教師。母の愛人でもある野崎は宇梶家に入りこむ。
和久井ナース・・・光輝の母親。
山田介護士・・・病院内で暴力をふるう。
八嶋悦子・・・詩子が引きこもりになる原因をつくった数学教師。精神病院
で再会する。
マスキール・・・アラブ人の運転手。詩子に父親の罪を教える。
幾多・・・牧師のラモンと名乗り、詩子に近づくが大阪府警の刑事
あらすじ
この日、読者の私は妻のMRI検査で先生の著書を読みながら病院内の喫茶店のテーブルの上でA-4紙を取り出して感想文を書き出した。
十五歳の宇梶詩子は、父の突然の死をきっかけに、家族の秘密と自分自身の過去に向き合うことになる。幼い頃から家庭環境に恵まれず、心に深い傷を抱えていた詩子は、母に連れられて入院した精神科病院で、同年代の少年少女や元教師の女性と出会い、少しずつ自分の記憶と向き合い始める。
病院には戦時中に造られた地下通路や、限られた者しか入れない部屋など、不可解な施設が存在していた。詩子は、失われた記憶の断片や、父が残した携帯電話、母から託された SD カードを手がかりに、家族に起きた出来事の真相を探り始める。
やがて詩子は、病院の関係者たちが複雑に絡み合う過去を持ち、長い年月をかけて築かれた組織の存在が背後にあることを知る。父の死、妹の行方、母の失踪――すべてがひとつの流れの中で結びついていく。
同室者の少女・奏香や、過去に傷を負った木里との出会いを通して、詩子は自分の弱さと向き合いながらも、真実を知ろうとする強さを身につけていく。やがて彼女は、家族を翻弄してきた大きな力の存在に気づき、仲間とともに脱出と解明を試みる。
物語は、詩子が自分の過去と家族の運命を受け止めながら、失われたものを取り戻すために歩き出す姿を描く。
家族の絆、記憶の再生、そして「生きる意味」を問いかける長編ドラマです。
目次
1 灰色の紳士
2 言霊ジジ
3 異次元へのゲート
4 灰色の男たち
5 残酷な不等式
6 光輝く子は宇宙人
7 黒い携帯電話
8 時間は貯蓄できない
9 神のしもべとの再会
10 残された時間のゆくえ
稲村恵子先生著【長編ミステリー小説】競う子を拝読しての私の感想詩です。
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稲村恵子先生からの有難いお言葉を頂きました。
本作は、若い頃に断念した世界に応募することはないと固く思っていましたが、人生の終末にどうしても書きたいと思った作品でした。テーマとモチーフでした。アガサクリスディ賞では、八人に残りましたが、落選しました。書き直し、枚数を増やしても、このまま埋もれてしまうと思っていたところ、知人のお嬢さんが投稿してくださったのです。横書きのうえ行間が空くことに違和感がぬぐえませんでしたが、読んでくださる方がおられたことに意外な気持ちになりました。自分で読み返せない長さだからです。
あなたのように、私の意図したテーマを理解してくだった方はいないと言えば、これまでコメントを書いてくださった方に申し訳ないのですが、この小説は、いわゆる「負け組」と世間で見下される人間にも強い意志があることを示したかったこと、そして、社会には、私たちが信じられないような闇が存在することもどうしても書きたかった。
現実は希望のないように思えることがしばしば起こります。それでも人生は、生きるに価すると私は思っています。